手の抜き方が上手い人間になりたい
文化の日が近づいてきたのでちょっとかきかき。
大学時代舞台照明を扱う部活に所属していたのですが、
その時に先輩から聞いた言葉で今でも印象に残っているものあって
「作業優先度は安全、質、はやさ、の順だから。はやさを求めるのは最後。」
時々焦っている時に脳裏を過ぎるので書いておこ。
イベントってただ参加してる客側からしたら裏でどんな人たちがどれほど時間と苦労をかけたかなんてあまり気にしない。表に出ているものだけで評価が決まるので、実際悪い部分があれば目がいくし印象に残る気がする。悲しいけど。
何百時間練習しても本番は一度きりで終わりますし。
舞台の表側の話になりますが、
バレエの先生が
「舞台上ではおかしな部分があるとお客さんは無意識に見てしまう」
と言っていた。
友達一人だけを目当てに発表会を見に行った時に思い出した。
その友達以外の人たちは誰も知らないので、舞台上に友達がいない時はなんとなーくでステージを観ている。
バレエの多くの演目は「ソリスト」と「コールド」に分かれて踊る。ざっくり言うと「コールド」はその他大勢って感じで「ソリスト」を引き立てる様にステージを飾る列を作ったり、周りの情景作る様(?)動いたりします。
「ソリスト」になるのは大抵その群衆の中で上手い人が選ばれて踊っている。ので当然上手いし目が行くんだけど(ど真ん中で踊るし振り付けも違うから)、コールドバレエの中で靴の紐がヒラヒラ出ている子がいたり、位置どりが変で列がおかしなことになっていたりすると不思議とそっちに注目してしまうことがしばしば。
見る目標がないと全体をバーっと観た後に何か目立つものに目がいく、それが悪い方のターゲットにならない様にするのって大変だよなって思った。
私個人の感想だけどコールドバレエの方が難しい。
客席からは見えない様にステージの前方にセンターライン(中心)とは別に上手下手に等間隔で小さなライトが場ミリ(立ち位置の目安)配置されている。
コールドで列形成とか移動諸々は先頭の人がこのライトと奥行きを覚えて場所取りするわけなんですけども(もちろん先頭以外も覚えるよ)、実は列の角度を決めてしまう”先頭の次の人”も重要なんです。その後ろの人たちはそこに合わせて立ち位置決めるしかない。
人間の眼で真正面を見てても自分のこめかみ辺りまで横に視界がありますよね。
”うちのスタジオでは”の話になるけど視界限界のところでステージ上で移動しながら逆サイドの自分と同じ位置にあたる人と奥行きを合わせて、かつ横の軸は前のライトとかで調整していくと左右対称等間隔の綺麗なコールドバレエの列になるんです。書いてるだけでもわけわからなくなってるけど、とにかく大変。円形とかのパターンもあるね!
ちなみに教室で練習してる状態とリハーサル室と本番のステージの広さが全部同じということは絶対にないので、自分の場所に到達するまでの移動速度とかはゲネで調整します。移動距離が短い人はその場で足踏みの動作したりとか。
もちろんソリストはソリストでプレッシャーはあるし、振り付けは難しいし大変だよ;
こういう舞台の話ってあんまりすることないなーと思って書いたけど長いだけでわかりにく肉^^;
ちなみに私は本番の儚さと、古株だからという理由でソリストになってしまい数分といえど自分の為だけにステージの時間を消費しているという現実に耐えきれず舞台からは引退しましたww
また裏方の話に戻しますが、
大抵イベントってハプニングがつきものです。
その時にできることって限られてて取捨選択が重要。この部分は修正が必要だけど、こっちは大丈夫なんとかなるって切り捨てられる人はうまい。大抵なんとかなるし。
言葉悪いかもしれないけど「手の抜き方が上手い人」に憧れます。
そういう人は結構人の使い方もうまくて、誰と組ませてどこに配置させたらいいかとか常日頃から能力・相性・我慢できる具合把握してるんだろうなあ。
全体像を見れているからだよね、はえ〜。
文化祭での照明内容のプログラム作りは、バンドかダンスが主でして、アニメのオープニングとか勝手に妄想で作ったりしているタイプなので(早口)好きだし楽しかった。
裏方の全てがクリアラインを超えている時にあれが良かった!これが良かった!と参加した人の純粋な感想にたどり着けるので本当に難しくて精神がすり減るけど、舞台裏の仕事は面白かった。
自分の場合ですがイベント規模まで行かなくたってただの遊びの予定でも人を集めて何かをするってやっぱり気を使います。少人数なら全然楽だけれど、スケジュールを合わせて、お店を調べて、返事が無い人は行きたくなくて返信していないのか、調整中なのか気にしたり。誘われてないんだけどとかって言われると冗談だとしてもなんとなく申し訳ない気持ちになるし。初めて行く店とかは必ず二つのサイトで評価見比べたり、そこそこリサーチして行ってるのに外れた時は悲しみの海に沈みます。
自身が遊びたいと思うから言い出してるとはいえ、遊んだ後に楽しかったとか美味しかったとかって言ってもらえるだけで本当に救われます。単純なやつです^^
思い出してみると大学の友達と遊ぶ時は自分から企画することってほぼなくて、企画が上手い友達が自然とやってくれてたんだなって…笑
店とか時間とかも参加者のちょうど良い塩梅ピンポイントで決め打ちしてくる人まじで超能力者?って思う。 わたくしめもさらっとできるようになりたいな( ◠‿◠ )
他人の目 気にしすぎてたら 屍化
昨日参加させてもらったゲームのイベントも参加人数が以前より増えていて、指揮をとるのが大変だろうと思った。それでも疲れたそぶりなど全く見せずにイベントを進行させている運営さん、GODです。
イベント作りに携わっている方々の足元にも及ばないけれど裏方をかじった人間として、どこでも運営している人たちへの感謝の気持ちは忘れずに楽しもうと思うばかりです。
やっぱり涙出るほどとんつう美味え。